成型工場も併設されている我が社では
見積をする際に、材料をどのくらい消費するか?
という観点からも算出されます
その時に必要になるのが
「製品重量」です
体積が分かれば、それに比重をかけることで
計算できますが、
シンクデザインでは
モデルそのものに、
比重などの情報を設定し、
モデルの重量も
簡単に求めることができます。
そのやり方を紹介します。
材質を設定する
今回は、例としてゴルフティーの
製品重量を表示させていきます。
材質は「ABS樹脂」です
材質の設定をしたい
モデル上で右クリック
メニューの中から
「プロパティーの編集」をクリックします
ウィンドウが現れます
その中の「材質」の横に表示されているのが
現在設定されている材質です
デフォルトでは、「Structural Steel」となっています。
プルダウンメニューを表示させて
「ABS」を選択したいのですが
一番下まで見ても「steel」しか出てきませんので
「さらに追加」をクリックします。
するとこのようなウィンドウが現れます
「PreDefined」_「Default」_「Plastic」を選択します
すると、デフォルトでせていされているモノが
表示されますのでそこから「abs」を選択して
「ok」を押して完了です
モデルのプロパティーを確認すると
「材質」が「abs」に変わっていることが確認できます。
質量の表示
これで、材質の設定はできたので、重量を表示させます。
モデルを選択して、右クリックするのですが
モデル上で右クリックしてしまうと下の画像のような
メニューが出てきてしまいます
これだと、モデル上の面しか選択されておらず
モデル自体選択されていません。
モデル自体を選択させるためには
下の画像のようにドラッグし
ウィンドウで選択させます
そして、メニューを表示させて
「情報」→「質量属性」をクリック
ここに出ている質量が
製品重量をなります。
併せて、密度も確認できます
この製品の「重量」は「2.26775g」です
任意の材質を登録する
デフォルトに用意されている、材料に目的の比重がないときは
新たに材料を自分で設定して登録しておくことができます
やり方としては、
「現在設定されている材料を編集して別名で保存する」
だけです。
例として、自分が必要だった
「ポリカーボネート」に「ガラス・フィラー10%」を例に
登録の仕方をご紹介します。
まず、モデル構造などが、表示されているウィンドウの下にあるタブを
「レンダリング」に切り替えます。
すると、ウィンドウの中に「材質」というのがあります。
そして、今は「Structural Steel」になっているのが確認できます。
これを、右クリックして「編集」をクリックします。
すると、下のようなメニューが、現れます。
その中の、「密度」の数値を目的の数値にして
保存すればいいのです。
ここでは、表記が「gr/mm3」となっていことに注意してください。
材料の物性表での表記は「g/cm3」になっていことが多いです。
今回例として「三菱エンジニアリングプラスチックス」の
「ユーピロン」を例に設定します。
物性表から密度は「1.29g/cm3」なので
単位を合わせて「0.00129g/mm3」と入力します
ついでに、レンダリングした時にしか、関係ないですが
「反射率」を「プラスチック」に変えておきます
これで「完成」です。
これを、保存しておきます。
そうすることで、次回からは呼び出すことができるようになります。
保存しておく
材質の今編集したモノを右クリックして
「ライブラリへの保存」を選択します
するとウィンドウが現れファイル名を編集して保存します
これで、保存完了です。
「レンダリングライブラリ」に
追加されていることを確認しておきます。
以上が、「製品重量の求め方」と
任意の材料の「密度の設定~保存」でした。