「ルアーモデリング-1」「ルアーモデリング-2」で
製品モデリングをしたモノを、量産することになり
金型を作成することになりました。
その過程を紹介していきます。

単色 2プレート金型で作成
金型構造としては、一番単純な2プレート金型になります
また、製品のボリューム(体積)が大きい為
サイドゲートを採用しました。
この場合、製品にゲートがくっついた状態で成型されるため
このゲート部を、カットするという2次的な作業が入るのですが
成型性・金型代が優先されます。
また、今回は生産の終わった金型のモールドベースを利用し
それを改造して使用する為に
製品の形状を彫り込むコマの大きさは、決まっているため
それに入るように配置していきます
データム面を設置
私は絶対座標の原点にデータムを設置して
駒の大きさや、入れ子の配置の基準として利用しています。
いつも、「レイヤー0」を緑色にして3面設置しておきます。

これを基に固定側のコマから作ります
スプルブッシュの穴(φ16)も開けていきます
コマの大きさは「160×240×60」です

ここに製品を配置しつつ ゲートも決めていきます

モデルを選択して右クリック「情報」-」-「質量属性」と進むと
体積などが表示されます。
ここで、体積「約159㎤」とわかります
ソリッドモデルのプロパティーで
材質を設定しておくと
その、材料で成型した製品の重量も簡単に調べることができます


今回のゲート形状はφ6.0の丸底台形
ゲートの大きさは「16mm×4mm」とし
ゲートもモデリングします。

ゲート完成

これをコマに当てはめます。

可動側のコマも同様に作成して
「差」コマンドで「製品形状」と「ゲート」の形状を
作っていきます。


さらに、これは、ルアーですので針を通す穴が必要なので
穴をあけるピンを設置します
そのピンはこんな感じです

上の画像のようにピンを設置します
ピン自体は、エジェクタースリーブを組み合わせたモノを使用しました。
これを、固定側のコマに固定してから、成型しますが
成型後はキチンと突き出しが出来ないといけません
なので、このピンはマグネットで固定しておくように考えました。
インサート成型の要領で、製品を取り出したあとに
手でピンを引っこ抜きます。

コマモデル完成
このマグネットを固定側のコマに設置する、タップとザグリを作って完成です

可動側のコマも

これでデータは完成です。
金型としては、とても簡単でした。
いよいよ、このデータを使用して、
実際に加工したものもご紹介していこうと思います。