「ルアー金型-1」の続きで
実際に金型を作成して、成型して
製品を取り出しましたので、ご紹介したいと思います。
モノは
「ルアーモデリング-1」「ルアーモデリング-2」で
紹介したものです。
ミスミ「Mold_EX-Press」使い方
ルアー金型-1
「ルアーモデリング-1」「ルアーモデリング-2」で
製品モデリングをしたモノを、量産することになり
金型を作成することになりました。
その過程を紹介していきます。
ルアーモデリング-2
ルアーモデリング-1
今回は写真のルアー同等の形状で、金型製作依頼がありました。
製品モデルのデータは無く、現物が1個あるのみ…
なので、この見本のルアー形状のモデリングから始めます。
機材のの揃ったトコロでしたら、
3Dスキャナーで取り込んで、それを元にモデルを仕上げる
という事が可能だと思いますが、そんなモノないので
気合でモデリングです!
有機的な形状
わたしの経験上、製品形状を一から作り上げるのはあまり経験がなく
しかも、有機的な形状なので、少し苦労しましたが
何とか形になったので、紹介させていただきます。
3Dモデルから2D図面化
金型 設計を3DーCADで行っても、
2Dの図面は現在でも加工現場では必要なところは多いです。
特に、下請けの加工屋さんでは、必須です。
ということで、「Think Design 」内でも図面を作成できますが
今回は、他の2DーCADソフトに取り込んで
使用するための、手順を紹介します。
「Think Design」で作成したモデルを「3Dを図面化」する際の手順は以下の通り
- 「ThinkDesign」で図面の作成で、モデルの投影図・断面図を作画
- それを「DXF」または「DWG」などに変換してエクスポート
- 「ThinkDesign」から吐き出されたデータを2D-CADで読み込んで図面化
この手順で、私は図面化をしています。
2D図の新規作成
まずは、何もない2Dファイルを立ち上げます。
「ファイル」-「新規作成」から「図面」をクリック
モデルを透けた表示にする
設計をしている途中に、外側にあるモデルだけ透明度を替えて
中身を確認したりなりませんか?
たとえばこんなん感じ
干渉しているか?などはきちんと、干渉チェックコマンドで
チェックするのがいちばんなのですが
設計途中で、構造を悩んでいる時など
全体像を目で確認しながら、眺めて考えたい時などは
この、透明度を変えています。
今日の事例[2019/07/25]
今日、金型依頼があった部品の、検討をご紹介します
成形材料=ABSの製品です
横と上から、穴が4箇所ずつ開いています
横穴は、キャビコアでの食い切りが出来ない形状なので
4方向のスライドで提案しました。(下図の通り)
モデルの面が透けて表示されてしまうとき(.igs)
[.igs]アイジェスデータを読み込んだ時によく起きる現象
モデル構造を見ても、きちんとソリッド化されているのに
面が抜けていて、変になっていることがあります。
その一番簡単な解決方法をご紹介します。
KEY印-2
金型設計の検討とは?
まず、
金型設計というのは、製品設計ではないので基本、
お客様から製品のモデルデータを頂いて、
それを元に金型を起こしていくという流れになります。
初期の段階ではお客様からのモデルそれを見て
安く簡単に金型を作れないか?を考えていきます。
製作側からみると
出来るだけ、単純な構造で金型を作りたいので
一部形状を、変更してもらえると、
金型構造が単純になり、金型の価格も抑えられる
といった場合などは、
どんどんコチラから提案をしています。